ADHD_LABO

ADHDをよりよく生きる実験の日々

見つかったハンコの本当の「 感情と言葉 」

どす黒く熱く、マグマのような
燃えきることもなく
ドロドロ、ドロドロと渦巻く感情。

仔猫を保護した時から
ハンコは獰猛な怒り、悲しみ、悔しさ
なんとも形容し難い感情を抱えていた。


この感情はなんだろう?
どこから生まれてくるのか、
湧き上がってくるのか
なにもかもが
得体がしれなくて戸惑っていた。

そんな中で、現在
ハンコが受講している講座
https://peraichi.com/landing_pages/view/amenochiharu
3回目を受けた時、
ハンコが抱えていた感情の出処を見つけることができた。

ここに、ここに私の気持ちや感情
があったのか!?
といった具合に。

その時は、
見つからないものが見つかった時の喜び、電流が走った感覚だった。

そして物凄く安心した。

この講座にハンコはどれだけ
救われていることか。

この講座で大切にしていることは
読みやすい文章、
上手い文章を書くことではなく
自分自身が何に心が動いたか
上っ面じゃなく、心の根っこの部分を
とても大切にしている。

その想いを「 書く 」ことは
心の翼を得る事ができる。
そんな気がしている。

その「 翼 」で
どう飛び立つか、羽ばたくかは
自分次第だ。

今回の講座では、傾聴、話す、アサーション
自分も相手も大切にしたコミニュケーションで、
実際あなたならどう答える?の場面で
ハンコは、
猫を保護した場面を思いだしていた。

ハンコはあの時
本当はなんて答えたかったのか…?




勤務中、利用者(以下Aさん)から
駐車場に目が潰れた仔猫が鳴いている
なんとかして欲しいと訴えられた。

一度は、職場の先輩が
訴えてきたAさんに
近くの農家で猫を沢山かっているようだ。
おそらくその家の猫だろうから
何かあったらその農家が連れて帰るはずだからと伝えた。

それに、少し安心したのか
Aさんはその場をあとにした。

そのやり取りを見守っていたハンコ、
その仔猫が気になり、
先輩に承諾を得て、その仔猫を見にいった。

しかし、その場には
なんとかして欲しいと訴えていた
Aさんが仔猫を眺めていた。

ミャー!ミャー!と鳴き声が聞こえる。

ハンコもその場を覗いてみると
確かに目が潰れた白い仔猫が
横たわっていた。

一瞬でハンコは

あー。これアカンやつや…。
持って2、3日だな…。

と自分でも驚くほど冷淡に
命の燈火を終えようとしている仔猫を
眺めていた。

そこにさっきまで黙っていた
Aさんががたたみかけてきた。

この猫は一体どうなるの?
このまま死ぬの?
こんなに暑い日にかわいそうだと思わない?

その問いかけにハンコは
何も答えず仔猫を見つめていた。

Aさんは静かになった。

Aさん、ハンコと2人で
ただただ鳴き続ける
仔猫を見つていた。

仔猫の鳴き声、
夏の暑さをより一層
掻き立てるセミの鳴き声。

その2つの声が鳴り響く時間。

どちらも命を振り絞る声だ。

やがてハンコの耳には、
全ての音が聞こえなくなっていた。


いつだって、うるさい
ハンコ自身の頭の中の声も聞こえない。

正真正銘の、無音。

時もどれくらい立っていたか分からない。

あ!頭の中が静かなってる!
とふとそれに気づいた瞬間

ハンコ自身思ってもいない
言葉を発した。

「4時に仕事が終わります。
仕事が終わったらまたここに来て
まだその仔猫がいるようなら
連れて帰りますと。
それでいいですか?
もしこの場に仔猫がいなかったら 
ご縁がなかったと言うことで。
それじゃ。」

と告げたあと、
ハンコはその場を去った。

なんて事を言ってしまったんだ!?
バカなのか?
うちには5匹の犬と猫がいる。
もうキャパオーバーだ。
飼えないんだぞ。


自分自身思ってもいない発言に
後悔の気持ちを抱えたまま
仕事を終え、その場に再びむかった。

猫はいるのか、いないのか。

猫、いませんように!!と
願っていた。

願いや予想に反して
Aさんが車の中で、猫を抱きかかえて
ハンコが訪れるのを待っていた。

こんなオチで
ハンコはその仔猫を受け取り
家に連れて帰ることになったのだが。


ADHDのハンコ、空気を読まず
思いついた事をその場で喋り、
周囲の人々を凍りつかせ、
ざわつかせてきたのか数しれず。

一方で、空気を読みすぎて
相手が求めているであろう
答えを言うクセがついていた。

いつのまにか。

今回のはそれだった。

ハンコ自身が心から納得しないまま
そのAさんの求めていたであろう
答えに応じ、発言し行動したのだったのだ。


本当は
「私は連れて帰れませんし、飼えません。」

ただ、ただ、これを言いたかったんだ。

この言葉と感情を見つけるまで時間がかかった。



あの時、保護した仔猫。

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こんな醜い子、誰が貰ってくれるんだ。



だけどね、こんなかわいい仔猫みたことないよ。

世界で一番かわいい仔猫。

この仔猫に触れる一瞬、一瞬ごとに
あなたのことが愛おしくなってきてるんだ。

まずは目を良くしよう。

おばちゃんが必ず良くする。

そして、この子に仮の名前をつけた。

仮名はレイ。
ハンコが大好きな歌「 Ray of light 」題名からとった。

英語のRayは光線を意味する。


この子の目に光を感じられますように。

この子の目にうつるものが優しく、美しいものでありますように。



目が良くなったら
責任を持って里親さんを見つけます。

見て下さい!聞いて下さい!
楽しんで下さい!
オセナイ ハンコでございます!

そんじゃまた!